Voices

奨学生の声 2022年度

京都府 SAさん

お世話になっております。この1年間、支援していただいて本当に感謝しています。

僕は母子家庭で育ち、3年前、大学入学の直前に母を病気で亡くしました。それ以来、様々な団体から奨学金をいただいて、アルバイトもしつつ生活してきましたが、3回生になって毎日午後は全て実験となってしまい、日によって終了時間が違うのでそれまで行っていた塾講師等の平日夕方に行うアルバイトを退職せざるを得なくなりました。普通に生活する分にはアルバイトを行わなくても問題はなかったのですが、奨学生願書の小論文でも書かせていただいた通り、1年次から独学してきたフランス語を用いて、フランスに交換留学(奨学金申請時は出願前でしたが)を予定していたこともあり、申し込みさせていただきました。

こちらの物価が元々日本と比べ非常に高いこと、昨今のウクライナ侵攻の影響もあり、生活費、特に食費に関しては日本在住時のほぼ2倍となっており、貴団体のご支援がなければ生活が立ち行かない状態でした。到着してすぐは現地人の会話スピードについていけず、打ちのめされましたが、2ヶ月経ち、生活にも慣れ、友人もでき、フランス語で履修している専門科目(細胞生物学など)の内容も聞き取れるようになってきて、日々向上しているのを実感しております。

先月は日本の大学の試験代替の課題に追われていましたが、今は時間に余裕があるので、授業の復習にあてたり、フランス語力自体の向上に努めています。1学期間の留学なので、授業自体は5月中旬に終わりますが、試験が口頭発表のものもあるので、当初の目標であった、専門的かつ実用的なフランス語の運用能力を身につけることができそうです。この経験が今後のキャリア形成に活きることでしょう。

改めて、貴団体のご支援に多大なる感謝の念を抱いております。1年間本当にお世話になりました。

東京都 SEさん

この度は給付型奨学生として採用して頂き、奨学金のご支援をくださり誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様には心より感謝申し上げます。

私は春から大学4年生になり、正式に研究活動が始まります。去年1年間は座学の勉強や学生実験がメインで毎日授業や実験で忙しく過ごしていました。また、私は異例で大学2年生の頃から研究室に所属し授業とは別で研究活動も行なっていたため、忙しい日々の合間を縫って研究のための実験も進めてきました。毎日朝から授業があるため7時頃には家を出て、授業は18時までほぼ連続であったため研究を進めるためにはその後に研究室に行き実験をしなければなりませんでした。座学や学生実験を疎かにしては本末転倒なので、しっかりやるべきことをこなしながら、研究活動も続けるという非常に充実した日々を送っていました。このように勉強や研究に全集中して取り組むことができたのは、ひとえに産学協働学生支援協会の皆様のご支援の賜物です。アルバイトをしなければならない時間も格段に減り、生活への不安も大幅に削減された状態で日々を過ごすことができました。

現在は3年生の授業が全て終わり春休み期間中ですが、土日も含め毎日研究室に通い研究を進めております。授業期間中にも研究を進めることができたため、すでに大学4年生の卒業時に提出する卒業論文程度の実験成果は出すことができています。私の研究テーマは基礎研究でありながらも医療に大きく貢献できるポテンシャルを強く秘めており、近い将来、全世界に大きなインパクトを与えるものだと確信しております。これからも立ち止まらず、一層研究活動に励んで参りたいと思います。改めまして、このように研究に精進することができているのは産学協働学生支援協会の皆様のご支援のおかげです。この度は本当にありがとうございました。

東京都 SIさん

この度は奨学金のご支援をしていただき、ありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様に心から感謝申し上げます。

私は現在、大学院に所属しており、日々研究活動に取り組んでいます。現在の研究室では、工学的な視点から細胞を操作する研究を行っておりますが、細胞を扱う研究のため、細胞の培養から実験装置の作製、実験などを一週間の間に行う必要があり、以前はアルバイトと研究活動に追われる日々でした。アルバイトに時間を割いていたために、十分に研究に集中することができなかったり、休みのない生活を送っており、身体的・精神的にも大変な生活を送っていました。しかしながら、この度産学協働学生支援協会様からご支援をいただくこととなり、アルバイトに割いていた時間を研究に使うことができ、休日には休息を取る時間も確保できるようになりました。

現在は、思う存分研究に取り組むことができ、とても有意義な大学院生活を送ることができています。また、私は母子家庭で、学業に集中して取り組んでほしいと普段から話している母が、私の生活を心配してしまうことを懸念しておりましたが、金銭面での母の心配もなくなり、母も安心したと申し上げておりました。今後は、研究成果を学会で発表すること、論文化することを目標に研究を続けていくことを考えています。

奨学金のご支援をいただいたおかげで、日々研究活動に没頭することができています。自分が理想としていた研究尽くしの大学院生活を送ることができており、充実した日々を過ごせています。また、研究活動を通して、技術者として必要な論理的思考、仮説を実験に移す行動力などが身についてきていると日々実感しています。本奨学金のおかげで、研究者として成長することができました。改めて、本奨学金の採用並びに産学協働学生支援協会の皆様に心から感謝申し上げます。1年間ありがとうございました。

京都府 NAさん

この度は給付型奨学生に採用していただき、1年間にわたって援助をしてくださり誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

私は小学生の頃から弁護士になるという目標を持っていたため、大学でも法学部に進学しました。その目標を抱いたきっかけは、自分の両親に起こった離婚問題について解決に導いてくださった弁護士の方の話を母から聞き、「自分も困っている人々や社会的に弱い立場にある人々の支えとなれる職業に就きたい」と思ったことでした。また、大学のゼミでの研究やインターンシップでの学びを通し、その思いはより強固なものとなりました。

しかし、法曹を目指すためには法科大学院への進学が基本的に必須であり、そのためには受験料・入学金・入学後の授業料等の多額な費用が必要となります。同年代の学生の多くが就職することを決め自立していく中で、法曹になることにこだわって、大学卒業後も母に金銭的負担をかけることに申し訳なさを感じていました。そのような状況で、母子家庭・父子家庭を主な対象とされている産学協働学生支援協会の奨学金の存在を知り、応募させていただきました。

この度支給いただいた奨学金で、法科大学院の受験料全額と、入学金の一部を賄うことができ、金銭面の負担が非常に軽くなり本当に救われた気持ちでした。そのおかげで、1年間アルバイトをお休みして院試勉強に専念することができ、この冬無事に第1志望の法科大学院に合格することができました。

来春から司法試験合格に向け、法科大学院で学ぶ生活が始まります。産学協働学生支援協会の皆様への感謝の気持ちを忘れず、法曹として依頼者に寄り添い、学んだことを生かして社会に貢献できる人間になれるよう、より一層努力を重ねてまいります。最後になりますが、この度の奨学生採用とご支援に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

東京都 NOさん

この度は給付型奨学生の採用、奨学金のご支援をいただき誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様には心より感謝申し上げます。

私は2歳の時に両親が離婚し、母が一人で働きながら私を育ててくれました。国際協力について勉強したく、学びたい大学が近くになかったため、親元を離れ一人暮らしを始めました。しかし、母が腰と膝を痛めフルタイムでは働けず収入が少なくなってしまいました。そのころの私は、ゼミに所属して学びたい分野がだんだんと定まり、勉学に精力的に取り組んでいました。そのため、アルバイトを増やして勉強する時間が取れなくなってしまうことを懸念していました。実際、アルバイトの時給を上げるために早朝のアルバイトを始めたことで睡眠時間が思うように取れなくなる、アルバイトの時間と講義の時間の合間に余裕がなくギリギリに登校する日が続く等、勉学に支障をきたす日もありました。

貴団体の奨学金をいただいてからは、アルバイトに追われることなく勉強が励むことができ、卒業論文の執筆にも注力できました。また、今年度はゼミで発展途上国へフィールドワークに行くことができました。私の卒業論文では、現地の方へのインタビュー調査を行う必要があったため、渡航の費用を理由にあきらめることなく、納得のいく研究計画・卒業論文を執筆することができました。その結果、学部の研究発表会で表彰され、自分の研究に自信を持つことができました。これも、奨学金をいただいたおかげです。本当にありがとうございました。

現地で色々な団体を訪問し、たくさんの方とお話する中で自分の国際協力への思いを再認識することができました。国際協力を実現するためには、研究機関・政府・企業等がバラバラに活動するのではなくそれらが有機的につながり協働することが重要だと感じました。そのため、卒業後は民間企業に就職する予定ですが、自社だけでなく周りを巻き込んでいける人材になりたいです。またその際は研究で培った知識やスキルを活かして働きたいです。そして、幼少期からの夢であった国際協力の分野で仕事をし、会社にも途上国にも貢献していきたいです。
Voices

奨学生の声 2021年度

東京都 Aさん

この度は、給付型奨学生の採用、奨学金の援助をして下さり、誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様には心から感謝申し上げます。

私は、在住していたカナダの現地高校の法律の授業で、多文化社会や差別へのカナダの先進的な取り組みを学び、日本での差別や人権問題への対応の遅れを痛感し、差別や人権問題に苦しむ人々を支援する活動に取り組む弁護士を目指しております。そして現在、大学在学中に司法試験予備試験合格という目標に向かって、毎日のように勉強に取り組んでいます。
しかし、司法試験・予備試験の勉強に集中したいと思う一方で、一人暮らしをしているため、生活費を捻出するためにアルバイトをせざるを得ないという状況に直面しており、中々勉強に集中できない日々が続いていました。さらに母子家庭であるため、勉強に集中すると経済的に厳しくなるということを、大学入学からずっと悩んでいました。

しかし、特に母子家庭・父子家庭を支援する産学協働学生支援協会の奨学生に応募して、援助をして頂けるようになった頃からは、生活費の心配をせずに大学で自分の勉強に専念できるようになり、母に金銭面で心配をかけることも少なくなりました。さらに、大学での成績や、勉強の進度も格段に良くなり、産学協働学生支援協会の皆さまには、本当に感謝しております。

現在は、ほとんど毎日、8~11時間ほど、司法試験・予備試験に向けて勉強していることが多いです。具体的には、民法、刑法、憲法の論文を起案したり、刑事訴訟法、民事訴訟法の択一の勉強をしています。また,英語力の更なる向上を目指し、TOEICに向けての勉強や、英会話も勉強しています。これらの勉強を毎日できるようになったのも、産学協働学生支援協会の皆さまのお陰です。

これからも、日本で差別に苦しむような人々を守って行けるような弁護士を目指して、より一層の努力を重ねたいと思っています。この度は、私を奨学生に選んでいただき、誠にありがとうございました。

兵庫県 Iさん

この度は、給付型奨学生として採用して頂き、誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の方々には心より感謝申し上げます。

私は幼いころに叔母を癌で亡くしたのがきっかけで、将来癌について研究がしたいと思うようになりました。そのため、癌発症のメカニズムや治療法などを研究できる、現在の学科に入学しました。入学してからは、母子家庭で経済的に余裕がなかったため、アルバイトに追われつつもなんとか勉学と両立してきました。しかし、昨年母が乳癌を患い、手術を受けました。手術は無事成功しましたが、副作用によって仕事ができず、収入が減少してしまいました。私は学費を稼ぐためにさらにアルバイトを増やし、必死に母を支えましたが、その分勉強に手が付かず精神的にも追い詰められていました。

このような状況の中、奨学金を受け取ることができたのは、私にとって本当に救いでした。奨学金のおかげで、私はアルバイトの量を減らし、勉強に集中することができました。その結果、良い成績を取ることができ、希望する研究室に配属されることになりました。現在は幼いころからの夢であった癌の研究をしており、充実した日々を送っています。具体的な研究内容としては、癌細胞に対する特異的作用による抗癌療法の研究を行っています。癌治療の主流である抗がん療法は、癌細胞と正常細胞の区別ができず、正常細胞も傷つけてしまい、副作用を発症してしまいます。そのため、癌発症メカニズムに基づいて、正常細胞には無く、癌細胞に特異的な異常を発見し、癌細胞を特異的に傷害することを目指しています。

私は、今後も研究を続け、副作用のない癌治療法や癌の予防法などを開発し、癌に苦しむ人を少しでも救いたいと思っています。このように夢を諦めず、勉強を続けることができたのは、紛れもなく今回頂いた奨学金のおかげだと思います。改めて、産学協働学生支援協会の方々に心より感謝申し上げます。

東京都 Kさん

私は現在薬学科4年生として、薬剤師になるため薬局で実務実習を行っています。数ヶ月前までは薬学共用試験という実習に行くための試験の勉強を約半年間行っていました。

それまでは、勉強やアルバイト、母子家庭で弟や妹もいるため家では母の手伝いとして家事をしたりと忙しい毎日でした。新型コロナウイルス感染症の流行により講義の方法がオンラインになったため、その環境を整える必要があり出費もかさんでしまいました。時間の都合で家から近い飲食店で閉店作業のアルバイトをしていましたが、実習中は患者さんの健康のためにもアルバイトが禁止されており、大事な試験とその勉強のためにも近々アルバイトは辞めなくてはならない状況でした。奨学金は2ヶ所から貸与を受けていましたがそのほとんどが学費や教材費などに充てられ、アルバイトを辞めれば家のためのお金がなくなってしまうため、困っていました。

その頃に今回の奨学金の採用が決定し、おかげさまで安心してアルバイトを辞め、勉強に集中することができました。試験対策の教材も揃えることができ、その後全ての試験に本試験で合格することができました。薬学共用試験は4年間学習してきた内容を知識・技能・態度の観点で評価されるもので、実技試験もあります。進級や実習に行けるかどうかがかかった試験ということもありプレッシャーも大きく、ずっと不安なままで勉強していました。しかし、奨学金の採用が決まったことで金銭的な余裕が生まれ、今は目の前のことに集中しようという精神的な余裕や夜遅くにアルバイトをしなくていいという体力の余裕も生まれました。

現在も奨学金があることで安心して実習に臨むことができています。来年の国家試験に向けた勉強をする際にも今回の試験と同じように、安心して勉強することができると思います。末筆ではございますが、本奨学生への採用並びにご支援いただきました産学協働学生支援協会の皆様に、心より感謝申し上げます。

愛知県 Yさん

この度は給付型奨学生の採用、奨学金のご支援くださり誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様には心より感謝申し上げます。

私が4歳の時に両親が離婚し、母が一人で仕事を掛け持ちしながら生活を支えてくれました。そのような状況を目にしてきたことで母を安心させられるように勉強を頑張ろうと決意し、高校では学内成績1位を取るぐらい努力を重ねました。大学に進学してからも授業料免除制度を活用するなど母にできるだけ金銭的な負担をかけないように心掛けましたが、どうしてもバイトの数を多くしないと生活できない状況でした。幼少期からモノづくりに興味があり工学系の道に進みましたが、私の予想以上に理系大学生にとって時間が貴重なものであると感じます。

奨学金受給前は平日を研究に充て、土日はバイトという休みのない生活を送っていました。そんな中、一人親世帯への支援活動や科学技術に関する事業支援を行っている点で産学協同学生支援協会様と自分のバックグラウンドがマッチすると思い、応募させていただきました。その結果、土日バイトで休みがなかった状況でしたが、日曜日を休みにすることができ休息の時間を確保することができるようになりました。また、バイトに割いていた時間を大学の研究に充てることができるようになり、以前よりも余裕をもって研究計画を立てることができるようになりました。これはたまたまかも知れませんが、奨学金を頂き始めてから研究の効率が上がり、去年だけで国内の電気系の学会に2回ほど研究成果を発表させていただき、研究者としての自信に繋がりました。今後も積極的に発表していきたいと考えています。

この奨学金のおかげで生活に余裕ができ、研究に没頭することができています。劇的に生活が変わるわけではありません。しかし、生活の支えとなっていることは事実です。私のように理系に進む人にはぜひ活用していただきたいと感じました。
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奨学生の声 2020年度

東京都 Aさん

この度は給付型奨学生にご採用いただきまして誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様に厚く御礼申し上げます。

私は幼少期から興味のあった自然科学分野に関しての勉学および研究が可能な大学に無事進学することが出来たものの、父が指定難病により早逝したことを契機とした家庭内における厳しい経済状況にいつも悩まされてきました。周囲の理解もあって辛くも修士課程に進学した後もそれは変わらず、貸与型奨学金減免の為に研究成果を必要としている一方で独り暮らしをする経済的余裕が無かったことから片道2時間を要して通学しつつ、アルバイトに追われていました。2020年は新型コロナウイルスの世界的な流行に伴って周囲の環境に大きな変化があった年でもあり、研究活動に関しても大学の入構制限や海外の調査地への渡航の中止といった厳しい状況が多々ありました。

しかし、今回奨学生に採用していただいたことで経済環境が大幅に改善されたことにより、研究に専念することが出来ました。就職活動との兼ね合いもあり先行きが不透明となってしまっていた状況において、生活費の心配が不要となったことによる精神的余裕から冷静に目の前のやるべき事に取り組むことが可能となりました。その結果、無事に第一志望群の一つであった団体から内定を頂くこと、修士論文を完遂した上で研究成果を発信することを両立するという成果に至ることが出来ました。

この一年を振り返ってみると、私は本奨学生への採用によって実り多い学生生活を送ることが出来たと言えます。今後、社会人としての生活を送る際にも自信の興味と理想を大切にしつつ、奨学生として採用していただいたことで今の自分がある、と胸を張っていけるように邁進していきます。改めまして、産学協働学生支援協会の皆様に厚く御礼申し上げます。

東京都 Kさん

この度は給付型奨学生の採用、奨学金援助をしてくださり誠にありがとうございました。産学協働学生支援協会の皆様には心から感謝申し上げます。

私は幼い頃から日本舞踊をはじめとした日本の伝統芸能に興味があったことから3歳から日本舞踊を継続しており、大学では日本舞踊を専攻し、将来は日本の伝統芸能を支えて発展させる継承者の担い手になりたいという思いで日々稽古や勉強に取り組んでおります。ですが母子家庭のために本格的に日本舞踊を継続し将来の担い手になるために勉強するとなると経済的に厳しいということ、また大学生になって伝統芸能を継続して取り組む人の中には経済的に裕福な家庭が多いということに入学をきっかけとして気付きました。それと同時にこのようなご時世でアルバイトも本来の計画通りの収入とはいかず、経済的にも精神的にも苦しい状態で学業や稽古に追われる日々を過ごしていました。

芸事を続ける中でいざプロの世界でやっていこうとするのであれば予想以上に雑費というものが掛かります。大学内でかかると予想していた着物をはじめとした費用だけでなく、先輩やお世話になった方たちへの御礼代やお菓子代などもかかってきます。このような古き風習を今まで継承してきたことは文化として素晴らしい事ですが、このようなことが経済的に貧困している家庭が伝統芸能を始めたり、続けることの難しさに繋がっているように思います。現代における伝統芸能の担い手の人口が減っていることと比例しているように感じ、家柄や血筋だけでなく心から伝統芸能を継承したいと思える人の選択肢を無くすようなハードルの高いものであることは、本来あってはならないのではないかと大学で勉強していく中で強く思うようになりました。

奨学金を頂けるようになってから、より毎日学業や稽古、また先輩の公演のお手伝いや鑑賞など様々な方面から勉強することが出来るようになりましたし、自分の「いま」を形成する中で何よりも大きい存在であったように思います。

この奨学金を通して自分の「みらい」が実りのあるもの、日本そして世界で日本の古き良き伝統を守り継承、発展させる担い手になりたいと思います。産学協働学生支援協会の皆様、この度は本当にありがとうございました。

東京都 Sさん

この度は、奨学金をして頂きありがとうございました。私は、将来看護師として細やかな部分まで患者さんの援助をしたいと思い、看護学部に進学いたしました。

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、大学構内での講義の数がほとんどなく、大半がPC上での講義視聴に変更になりました。去年とは異なる実施方法だったため、当初は慣れることできず、ペース配分を間違えてしまうことも多々ありました。しかし、次第にPC上での講義視聴という形態に慣れていき、勉学に集中できるようになりました。

今年度は、小児・母性・老年看護学概論、薬理学、成人看護学Ⅱについて主に学んでいきました。小児特有の疾患やその疾患に対する看護の方向性、妊娠の過程、薬の副作用や麻薬の取り扱い方法、がん患者さんに対するかかわり方を実際の事例を通して考えていくことができました。さらに病院での看護実習がある予定だったのですが、病院での実施はできず、代わりにzoomを用いて模擬実習という形で2週間行いました。実際の病院実習では患者さんとのコミュニケーションを通して、人間関係構築や看護実践を学ぶことができるのですが、模擬実習では人間関係構築や看護実践は学ぶことが困難でした。しかし、病院実習では時間が足りずできない、患者さんの疾患について詳細な部分まで切り込んで調べ、考察・観察することができました。この作業の中で、患者さんの疾患を知っているうえで、その患者さんの個別性に着目する事で、よりよい看護を行うことができることを学ぶことができました。

患者さんの個別性に特化した看護を考える上で、その人が抱えている疾患は大切な情報であり、必要不可欠なものです。その疾患を深くまで調べ考えることができたのは、模擬実習だからこそではないかと思いました。この経験を活かして今後患者さんとの関わりで、重要視してよい看護を行っていきたいと思います。
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奨学生の声 2019年度

京都府 Tさん

私は、大阪から京都の大学に通っているため、毎月の定期代や文房具代等でバイト代の半分近くを占めていました。 また、一人暮らしではなく、母親に住まわせてもらっているので、家にもお金を入れなければ生活できません。 そうしていれば毎月手元にほとんど残らず、周囲のような時間やお金にゆとりのある大学生活とは違い、毎日が大変でした。 しんどいことは、入学前から覚悟はしていましたが、想像以上にバイトとの両立は厳しいものでした。 また、バイト代がいつもより少なかった時や、別途教科書代などが必要な時は、不足分を母親に借りる訳にもいかないので、祖母にお願いして借りるなどをしていました。 それでもしばらくの間、毎日学校かバイトという生活を送っていました。

しかし、この奨学金のおかげで、教科書代や定期代を無理なく支払うことができるようになったので、バイトの日数を変えずに時間を短くすることにしました。 その結果、勉強の時間を以前より多めに取るようにできるようになったので、前期よりも良い成績をとる事ができました。 それだけでなく、母親に出してもらっていた入学金を少しずつ返していけるようになりました。

入学当初は、ゆとりを持ちつつ、恩返しもできるような状態になるとは思っていませんでした。 もし、この奨学金がなければ、私は今も大変な毎日を送っていたと思います。 勉強と両立を継続してできていたのかと考えると、自分の体か教員になる夢のどちらかが先に壊れていたと思います。 大げさのように感じますが、人生が変わったと言っても過言ではありません。 将来、「教員になれたのは、この奨学金のおかげでもある。」と言えるように頑張っていきたいと思います。

東京都 Yさん

奨学金援助をしてくださり、本当にありがとうございます。 私の目標は医学に対して自分の専門分野としたい電気電子情報という分野からアプローチすることです。 学問を応用していくにはその分野の基礎的な知識を本当の意味で身につける必要があります。 しかしその前に、基礎的な数学を身につけること、そして普遍的な物理法則の理解が大切であると考えます。

今年は情報分野・半導体応用のための基礎的な量子力学へのアプローチのために線形代数学の理解、 電磁気・電気回路を数学的に記述するための微積分学の理解、 さらに電磁気学の電場の理解、電気回路の基礎的な回路解析の手法とベクトル・複素数を用いた交流回路の記述方法、 半導体応用のための基礎的量子力学、プログラミングとしてC ++の基礎的学習を行いました。

さらなる工学的内容として電気機器学・電気材料学・電気計測・制御工学・電気通信工学・集積回路工学などが存在しますが、 これらの基礎となるのは物理を記述するための数学と電磁気学・電気回路などの理学的側面であり、 今年はその基礎の理解に重点を置きました。

また、もう一つ重要なものとして、物理学実験がありました。 これは学科の勉強の中で最も時間が取られ、苦労しましたが、 自ら予習をし、実験の目的を理解し、原理を理解し、実験をして記録をし、レポートを書くという作業の中で、 大変鍛えられたと感じています。

実験の目的を明確にするのは非常に重要で、結論は必ず目的を踏まえて書かなければならないこと、 原理の理解ができていれば結果が妥当かの判断ができ、見当違いの結果が出た時に実験方法の間違いを見直すことができること、 あとで検証・考察をすることを意識して結果は書き留めなくてはならず、実験ノートの書き方は非常に重要であること、 考察では結果から導き出せない主張はしてはいけないこと、 原理での演繹的予想より結果つまりデータの方が上であることなど、 理科学において最も重要な論文を書くため必要な知識を自分で実験を重ねることにより理解できました。 理論の理解と実験により、自分の目標とする研究に対して着実に一歩近づくことができたと感じています。

東京都 Nさん

この度は、給付型奨学生に採用いただき、誠にありがとうございました。 産学協働学生支援協会の皆様には心から感謝申し上げます。

私は、将来教員として日本の教育をより良くしたいという強い思いで大学に進学いたしましたが、 母子家庭のため経済的に苦しく、アルバイトに追われ、思うように学業に取り組めない状況でした。

しかし奨学金をいただけるようになってからは、学業に専念することができています。 特に、昨年行われた教育実習では、生活費の心配をすることなく、実習に取り組むことができました。

実習では、教材研究など3か月以上かけて準備していったのにもかかわらず、 子どもの予想外な反応や考え方にたくさん翻弄されました。 今まで学んできた授業の工夫も、実際に自分が授業をするとなると全然上手くできませんでした。 失敗だらけでしたが、だからこそ教員という仕事の専門性を強く感じ、 尊敬の念を抱くと同時に私も教員として働きたいと今まで以上に思うようになりました。 また、実習を通して現場の先生の忙しさを目の当たりにし、大学生のうちに学ぶ時間をつくることの大切さを実感しました。 実際に授業をするという経験をしたこともあり、もっと多くのことを学んで自分の将来に活かしたいという気持ちになりました。 そのため、公立や附属の小学校の研究授業の見学に行き、実習前とは違う視点から色んな授業の形を学びました。

今年の春にはまた実習の機会があるので、まずはそこで学んだことを活かしたいと考えています。

今年の1月にはグループ研究として語彙学習に関する研究を、大学生を調査対象にして行いました。 教育現場では語彙の学習の際にはわからない単語をすぐ辞書で引くのではなく、自分で推測してみることが効果的だと言う人がいます。しかし、自分で推測して本当に正しい意味を導くことができるものなのだろうかという疑問をもち、始めた研究でした。調査の都合上、推測の正確性ではなく、推測する際に用語をマッピングすることの有効性の検証をすることになりましたが、マッピングをしないで、普通に読むだけの方が推測しやすいという予想外の結果になりました。この結果から、語彙学習の際の思考について単語のつながりより文脈の方が大事なのではないかといったような様々な仮説を立てることができ、非常に有意義な研究になりました。いち大学生の研究にすぎませんが、とても貴重な経験であり、自分の将来につながっていくものだと感じています。そう思えるのもお金の心配をすることなく、勉学に全力で取り組めたからだと思います。このように多くの学びに溢れている大学生生活を奨学金をいただいたおかげで、より充実させることができました。 私は、大学で学んだ様々なことを将来教員として活かすことは、より良い教育ひいては社会のためになると考えています。そのため、これからより一層学業に専念していきたいと考えています。産学協働学生支援協会の皆様、この度は本当にありがとうございました。